歴代の接戦になった選挙戦を調べてみた【日本と世界それぞれ】

2024年現在

そろそろ解散選挙が行われるのではないかと言われています

4月とか6月とかいろんな説がありますが

今回は接戦になった歴代の選挙をまとめてみました

 

① 2000年 アメリカ大統領選

引用元:CNN

『ブッシュ対ゴア事件』と聞けば思い出す人もいるでしょう

アメリカの大統領選というのは「選挙人制度」というものが鍵となり、ただ多くの国民から投票されれば良いというものではありません

選挙人さえ上回れば大統領になれるので支持された州の数が少なくても大統領になれることはありえるのです

ブッシュゴアの選挙では獲得選挙人が271人266人というたった5人差でした

さらに言うならフロリダ州では1784票差という大接戦!

ちなみにフロリダ州に割り振られた選挙人は25人なのでフロリダ1つで結果は変わることにもなります

結論から話すとご存じのとおりブッシュ大統領が制するのですが

このフロリダの大接戦(たった1%以下の票差)で選挙が決することはとても大きいことなのでゴア陣営は再集計を手作業でするよう求めました

一度は認められた再集計の要求は差し戻しとなり結果としてゴアの敗北にもなりました

 

② 2017年 ケニア大統領選

2017年に世界的に話題にもなった大統領選です

再選を目指すケニヤッタ大統領と対立候補のオディンガ元首相の選挙は一度はケニヤッタ陣営の勝利と決まりました

その時の得票率は約55%でオディンガ陣営は約45%でした

しかし結果はこれで終わらずオディンガ側の選挙に不正・違反があったという主張が認められ選挙結果は取り消されたのです

大統領選の結果が取り消されるのは世界で見ても異例の事態で

集計数値の手作業での打ち込みやハッキングされたなどの多くの疑惑がこのような結果となりました

その後もう一度選挙が行われた際にも同じケニヤッタ陣営の勝利でしたが

これに対して抗議を行なった国民により多くの死傷者が出る事態にも繋がりました

書けば長くなりますが再選挙に始まり選挙のボイコットや選挙制度改革の要求、不服申し立てなど多くの争いを経て数ヶ月かけてケニヤッタ大統領の再選が決まったというわけです

得票での接戦もそうですが場外の争いでもいつかまとめてみたいですね

 

③ 2016年 イギリスEU離脱選挙

記憶に新しいブレグジット(Brexit)

イギリスがEUから離脱するかどうかで接戦となりました

離脱を掲げるボリスジョンソン大統領率いる保守党と離脱することによる損失を恐れた労働党の争いとなりました

イギリス国内でも世界全体でも残留派の勝利という予想が多かったのですが

世論調査などが進むにつれ拮抗してるのではないかとの流れになり

浮動票が結果を決めるとも言われるようになります

結果として得票率は離脱派51.9%と残留派48.1%という大接戦の末 離脱派の勝利となりました

元々移民に対する不満が離脱派の1つの要因でしたが現在は移民が実はイギリス経済で重要な要素の1つだったのではないかという意見もあるそうです

まだ数年しか経ってないので歴史という観点で離脱が正解なのか判断はできませんが

ある意味国民が二分された選挙でしたね

 

④ 2017年 リッチモンド(英国議会選挙)

参照:Booking.Com

イギリスのリッチモンド選挙区で行われた選挙

各地域から当選した人が議会にいくわけですがこれがまた大接戦となります

リッチモンド地域で行われた選挙ではなんと2名が得票率45.1%という結果に!

有権者数数約8万人で有効票数が6.3万票という中でこの接戦でした

獲得票数は保守党のゴールドスミス氏が28,588票で2位の28,543票とたった45票差での勝利でした

無効票が131票あったということでこの中身次第では結果も異なっていたかもしれません

 

⑤ 2018年 佐賀県 有田町議会選挙

数%の差、数票の差という大接戦はあれど

同票だったらどうなるのか」と思ったことはありませんか?

2018年の町議選において最後の1席を巡り2名の同票当選者が現れました

508票とはいえ完全に同票になったこの選挙で行われた決め方は「くじ引き」でした

その場で決まった手段というわけではなく公職選挙法で決められた方法です

公職選挙法第95条2項 当選人を定めるに当り得票数が同じであるときは、選挙会において、選挙長がくじで定める。

と定められているので、棒で作られたくじが使われました

棒の先に書かれた数字の小さい方が当選というルールでした

1票の大切さがわかる話でもあります

 

ちなみに同票というのはこの有田議会以外でもあるのですが

今後の少子化や人口減が重なれば小さい市町村では同票の事例が増えるかもしれませんね

そして自分調べですが同票=くじで抽選というのは割と世界でも一般的です

再選挙や決選投票などはコストがかかるのでしょうね

 

選挙があっても今の日本では若者の関心がないように思えます

たかが1票されど1票 自分たちの未来に関係するので皆さん出来る限り投票に行きましょう!

 

ではまた🖐️

コメントを残す